患者の声が届かない医療現場で、私たちにできること・・・

最近、当サロンに通われている方の手術に立ち会うため、ご本人からの依頼もあり、主治医との面談に同席しました。

高度な医療が行われる一方で、私は「ある重大な欠落」に気づきました。

それは、・・・”患者の心へのまなざし”・・・です。

*子宮の病気を持っており不安な中、患者からの要望がなければ行われない血液検査。

*2年間、手術に迷いようやく決断した手術。メンタルが不安定なタイミングでの見習いによる気管挿管の同意依頼。

*実習看護師による採血ミスで「実験台になったような気持ち」に・・・

技術を学ぶことは、医療の発展に不可欠ですが、それが”患者の尊厳”を犠牲にしてよい理由になりません。

忙しさ、システム化、教育現場・・・その中で、「一人の人間としての患者」が置き去りにされている。本人も家族も「嫌だ」と言えない。医療者に遠慮し、仕方がないと飲み込む。でも、心の中には「不信感」「不安」が積もっていくのです。

私は今回、同席者としてその声を代弁しました。面と向かって伝えるには勇気がいります。けれど、誰かが声を届けなければ、医療は変わりません。

主治医には冷静に、けれどしっかりと要望を伝えました。「手術は身体だけでなく、心にも影響を与えるものだ」と。

医療に関わる全ての人が、「この人にとっての最善とは何か」を考えること。

家族や支援者も、感じた違和感を見過ごさないこと。そして何より、、、、「人として扱われたい!」当たり前の願いが届く医療であって欲しい。、、、と、心から願っています。

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