病気に対抗する上で、薬だけに頼るのではなく、私たちの免疫力を強化することが欠かせません。

• 自身のライフスタイルに合った食事をしていますか？
• 睡眠も眠りが深い、浅い、どちらでしょうか？
• 毎日の排泄はありますか？

 バランスの良い食事、質の高い睡眠、そして規則正しい排泄は、免疫力を高める健康の三大要素です。

 健康を維持するためには、私たちの身体を取り巻くさまざまな要因を考慮する必要があります。

 外的要因としては、細菌やウイルスといった病原体はもちろん、大気汚染や水質汚染など、環境汚染による影響も無視できません。さらに添加物が多く入った食品やレトルト食品についても注意が必要です。

 内的要因としては、私たちの体内に備わっている自然治癒力や免疫力が重要な役割を果たします。これらは、私たちの遺伝子に刻まれた能力であり、健康な免疫システムは、さまざまな病原体から私たちの体を守り、感染症の予防や回復に欠かせない存在です。

 日本は、古来から独自の文化と伝統を重んじてきました。その中には、自然と調和を図りながら、身体と心の健康を保つための知恵が数多く含まれています。これらの伝統文化は、遠い昔からの祖先から受け継がれ、世代を超えて今日まで大切にされてきました。

 例えば、食文化においては、旬の食材を使用し、栄養を損なわない調理法や栄養バランスを考えた食事等が日常的に行われてきました。これらは自然のリズムに合わせた生活が、健康維持に重要であるという日本の古来からの考え方を反映しています。

 近年では、これらの知恵は忘れられているか、または全く知らない若い世代も増えています。このような有益な伝統的知識を積極的に現代の生活に取り入れることで、健康を促進することができるのです。

①ヘルスリテラシーとは

 ヘルスリテラシーとは、『健康に関する情報を正確に理解し、それを自身の生活や決断に役立てる能力』を意味します。

 これは自分自身や家族の健康を守る上で不可欠であり、特に病気の予防や早期発見、適切な医療の利用において重要な役割を果たします。

 高いヘルスリテラシーを持つことは、健康的な生活を送るための基盤となり、医療費の削減やより良い健康結果をもたらすとされています。

 基礎を知り、自分や家族のライフスタイルを見直した上で、情報の選択と自己決定が求められます。

②ヘルスリテラシーと日本人

 現代社会では、SNSをはじめ、健康に関する情報を容易に入手できます。しかし各国におけるヘルスリテラシーの自己評価は様々で、日本では特に低い傾向が見られます。

 この原因の一つとして健康に関する情報があまりに複雑で、正しい情報へのアクセスの難しさが原因であると考えられます。今後日本人には、健康情報を効率的に検索、評価し、適切な判断を下す能力の向上が求められています。

 さらに健康関連ビジネスの詐欺等に陥らないために、また日常生活における疾病予防やサプリメントの知識を深めるためにも、デジタル技術の活用と同時に、食育を含む関連教育を学校教育の現場においても積極的に取り入れることが必要であると考えられます。